【書評】長期的バリュー投資の基本と原則(著:ジム・カレン)

※本記事にはPRを含みます。

目次

本の基礎情報

  • タイトル:長期的バリュー投資の基本と原則
  • 著者:ジム・カレン
  • 著者の経歴:アメリカ海軍退役後に証券会社に勤務し、その後長年にわたって資産運用業に携わった
  • 発行年:2022/10/17

金融や資産運用に関する知識が特段豊富にあるわけではない人に対しての書籍ということで、読んでみました!

目的・目標

  • バリュー投資のアイディア探し
  • 自分が知らない観点があった場合は取り込みたい

本の構成

  1. 過去100年の投資市場の環境について概要
  2. バリュー投資の規律や投資マインドについての説明
  3. バリュー投資の優位性を過去のデータに元に説明
    • バリュー銘柄とグロース銘柄の比較など
  4. マーケットタイミングの話
  5. バリュー投資の銘柄選定
    • バリュー投資で実施するべき指数の目安が各指標で書かれている
    • 上記以外にも、銘柄の見つけ方(例えば、ストーリーがあるかなど)
  6. バリュー投資の戦略について
    • バリューの中でも、単純なバリュー・高配当バリュー・小型バリュー・海外バリューなど戦略がいくつかあるのでどれを選ぶかについて言及されている
  7. 市場の流れ
    • 弱き相場やバブル相場・リセッションについて筆者の経験を元にどんな感じだったのかを説明してくれている

学びになった点

  • 一番基本的なバリュー投資の考え方は、「PER」「PBR」「配当利回り」(どれか1つでも複数でも良い)
    • PER:指数を構成する銘柄でPERが下位20%
    • PBR:指数を構成する銘柄でPBRが下位20%
    • 配当利回り:指数を構成する銘柄で配当利回りが上位20%
  • バリュー投資は市場のタイミングを計る必要はない(予想すること自体が無意味)
    • 長い目で見たときに最良のタイミングで投資した投資家と最悪のタイミングで投資した人の違いは1%しか無かった
  • ポートフォリオは30銘柄〜35銘柄に分散
  • リスク回避のために、業界は分けて投資をする(1業界で最大15%ぐらいが目安)
  • 売り時について、株価が上昇した時にウェートが半分になるぐらいまで売って置き換える
    • また、株価が30%以上下落した場合は企業が負債を抱えている場合は売った方が良い。(日本株だと財務体質が悪い)

感想・評価

よかった点

  • データを元に過去の市場状態など、知識が詰まっていた
  • 教訓や基準などを実際のデータで検証した内容が記載されていた

気になった点

  • 初心者向けと言いつつ結構読み応えのある内容で、全部理解するのは無理だった

株式投資の経験が浅く、過去のデータや基本的なバリュー投資のマジックナンバーなど情報は盛りだくさんだったので、是非読んでみてくださいね!

※当ブログに掲載されているコメントや個別銘柄への考察はあくまで個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また当ブログに書かれている事は100%正確であるとは限りません。情報の取り扱いの際は結果責任の原則を順守して頂いた上、くれぐれも投資は自己責任でお願い致します

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